教授リレーエッセイ

グローバルって何? 保健学専攻 生命育成看護科学講座 大橋 一友


教授 大橋 一友

10年前には一世を風靡した「グローバル」という言葉も、2018年には陳腐な言葉になってきたような気がします。2011年に「グローバル人材育成推進会議」よりグローバル人材が定義され、大学もグローバル人材の育成という錦の御旗を立てて、予算を取りに行きました。私も多分に漏れず、「グローバル」という波に乗ってしまい、アジア・アフリカ諸国の母子保健改善事業に参加したりしていました。そんな折に、大阪大学グローバルコラボレーションセンター(通称グロコル、GLOCOL)のメンバーに選んでいただき、2011年から14年まではセンター長として働かせていただきました。GLOCOLは2007年より9年間、特別経費によって大阪大学に設置されたセンターで、大阪大学全体の大学院生を対象とした教育組織であり、学生の海外派遣(インターンシップやフィールドワーク)を推進してきました。それまで薬理学内の教員や学生と接する機会はありましたが、初めて大阪大学全体の先生方や学生さんと接する機会を得て、自分自身の大学内でのグローバル化が始まったことを覚えております。GLOCOLでは人類学、社会学、政治学、開発学などを専門とする先生方と一緒に働かせていただき、大学全体の景色を少し見させていただきました。非常にアクティブで全く価値観が異なる先生方と仕事をしていましたので、センター長時代には自分のことを「猛獣使い」と呼んでいました。また、「薬理学は敷居が高い」などと他学部の先生から言われた時には正直、びっくりしました。自分たちは思っていなくても、他の学部からそのように見られていることには反省すべき点が多いと感じました。グローバルとは「包括的、全体的」という意味を含んでおり、インターナショナル(国際的)とは異なる概念だと思います。薬理学も大学内でのグローバル化を進めていく必要があります。また、GLOCOLが提供しているプログラムには薬理学や歯学部の学生さんはほとんど参加しておらず、薬理学教育のグローバル化も必要だとも感じました。日本は在留外国人や訪日外国人が急激に増加し、グローバル共生社会になっています。そのため、グローバル教育はすべての医療者の基本であり、英語ができるというような外国語だけの問題ではなく、欧米に偏らない海外の文化や伝統を理解することもこれからの若い医療者には重要なことだと思います。

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