大阪大学大学院医学系研究科 核医学講座 / 大阪大学医学部附属病院 核医学診療科・放射線部 Department of Nuclear Medicine and Tracer Kinetics, Garmin.org.ua Graduate School of Medicine
HOME
HOME海外留学記 > 第2回(今泉昌男)
  • 核医学講座 博士課程 大学院生募集
  • 大阪大学大学院医学系研究科・医学部ホームページへ
海外留学記
NIH(米国国立衛生研究所)留学記
今泉昌男
page 4
page: 1 2 3 4 5
米国国立衛生研究所 (NIH), 精神科 (NIMH), 分子イメージング部門 (MIB)
2004年2月から、筆者が所属しているNational Institute of Mental Health (NIMH)のMolecular Imaging Branch (MIB) () は,精神科部門の NIMH に新設されたイメージング部門である。研究室はNIHキャンパス内、Building1の地下3階にある(下図)。
研究室メンバー。
前列左から2人目がRobert B. Innis、3人目がVictor W. Pike。2列目の左端が筆者。
Building 1。
筆者のオフィースはBuilding 1の地下3階。実験は主に、Building 10、クリニカルセンターで行われている。
当研究グループでは、今日の高齢化社会において予防、治療の両面で重要な課題となっている認知症やうつ病などの精神・神経疾患を対象に、その病態解明および早期診断法・治療評価法の開発を目標とした臨床研究および基礎研究の両面からのアプローチにより研究が行われている。臨床研究においてはPET imaging section および核医学部門()のスタッフの協力のもと、クリニカルセンターにあるPETを中心にさまざまな分子プローブを用いて脳神経受容体などの脳神経伝達機能の分子指標を生体において画像化し、臨床病態生理の解析を行う。さらに受容体やトランスポーターといった、分子標的に作用する薬物の作用点における画像化を通して合理的な薬物療法を検討している。サルを使った PET 研究もクリニカルセンター内の同じ施設で行われている(下図)。
サル(Rhesus monkey) 用いたPET実験。厳密な血圧呼吸管理のもと、PET(General Electric Advance PET)を用いて新規放射性プローブの評価が行われている。
さらに臨床研究によって得られた生体分子情報をより深く理解するために、遺伝子改変動物における脳神経伝達機能や遺伝子発現の分子プローブによる画像化計測、さらにモデル動物における脳内分子間反応の定量測定および脳機能障害下での分子反応メカニズムの解析はNIH で開発された分解能 1.8mmの小動物 (マウス,ラット) 専用PETを用いて行われている。これらの臨床的・基礎的研究を進めていくことにより、精神・神経疾患における特異的分子指標を同定し、遺伝子治療などの革新的治療への道筋を明らかにすることを目的としている。

チーフは Robert B. Innis, MD, PhD(Yale 大学出身)である。日本人スタッフとしては筆者以外に藤田昌宏先生 (Yale 大学,大阪大学トレーサ情報解析学教室、現大阪大学大学院医学系研究科核医学講座出身)、安野史彦先生(大阪大学医学部精神医学教室所属)が所属している。PET 操作、画像処理、看護士、代謝産物の解析を担当する PhD、fellow など約10人のスタッフからなる。そして、すべての研究者は研究開始前に必要なトレーニングコースを修了しなければならない。核医学の研究を開始するためには、Radiation Safety (すべての使用者が対象の3時間のコースと、責任者になるための3日間のコースがある)、 Guidelines for Animal Users (動物実験の基本、Web 上で行える), Laboratory Safety at the NIH (実験の基本,半日のコース) など 約11のコースが必要である。

また,新しい脳分子プローブ開発を目的に PET Radio-chemistry の部門も同時に設立され、その部門のチーフは Victor W. Pike、PhD (英国Hammer-Smith 病院出身) で、約10人のスタッフからなる。ドーパミン、セロトニン、アセチルコリン神経系、グルタミン酸、ベンゾジアゼピン系など主要な分子プローブの合成は可能である。

現在、我々のグループではPETを用いた活性化ミクログリアのイメージングを目的として、活性化ミクログリアで顕著な発現を示す末梢性ベンゾジアゼピン受容体(Peripheral Benzodiazepine Receptor; PBR)に着目し、このPBRへ選択的結合性を示す放射性プローブを開発している。神経変性疾患における損傷及び炎症部位では、ミクログリア細胞の活性化と集積がみられ、近年、ミクログリアの動態観察は神経変性疾患と脳内異常部位推定との関連から注目されている。当施設における筆者の研究内容は、PBR測定のための新規放射性プローブのサル脳内動態を数学的に解析して定量法を確立することである。さらに、その新規放射性プローブを脳虚血モデルに応用し、脳虚血病態の分子イメージング(molecular penumbra)を行うことである。
back | next
page: 1 2 3 4 5
Copyright (C) Department of Nuclear Medicine and Tracer Kinetics, Garmin.org.ua Graduate School of Medicine, All Rights Reserved.
大阪大学大学院医学系研究科 放射線統合医学講座 核医学講座 / 大阪大学医学部附属病院 核医学診療科・放射線部

ミコミーミアミオムミウミセミサミクミス ミコムσソミクムび

www.steroidsshop-ua.com

Halotestin