学部3年生対象の講義です。
1. 授業科目名
免疫学

2. 学習目的

免疫系の重要な特徴は自己と非自己の識別である。この識別は、長い進化の過程で“からだ”を病原体から守るために発達してきた。病原体は免疫応答からのがれる様に進化して、また、医学の歴史は病原体との戦いであったと言っても過言ではない。一方、医学が発展した今日では、免疫系が、輸血・臓器移植などの妨げになることも有る。また、免疫系の制御の異常が自己免疫疾患、アレルギーに直結する。免疫学には、いまだ未解決の問題が多く存在する。これらの問題を解決することにより、多くの感染症、アレルギー、アトピーあるいは癌の予防、治療など、現代医学が直面している問題を克服できるようになることが期待されている。このような問題に挑戦していくために、免疫学講義では、免疫の基本的な仕組みを遺伝子、分子、細胞、個体レベルで解説し、免疫学に体する理解を深める事を目的とする。また、免疫学研究の最前線にも適時言及する。

3. 講義の概要、形式

授業はJaneway’s Immunobiology, 7th Edition (Murphy et al), Garland Publishing, 2008.に準じて行なう。

免疫学は感染症、他の病気の理解に大変重要な概念を持つので、理解の向上のために、前述の教科書を、予め、予習をしてくることを原則とする。

4. 講義日程
平成23年度免疫学講義日程
  年月日 曜日 時限 科目 担当教員
1 4月4日 1 Ch1 Basic Concepts of Immunology 竹田潔
2 4月4日 2 Ch2 Innate Immunity 竹田潔
3 4月4日 3 Ch2 Innate Immunity 竹田潔
4 4月6日 1 Ch3 Antigen recognition by TCR & BCR 竹田潔
5 4月6日 2 Ch3 Antigen recognition by TCR & BCR 竹田潔
6 4月6日 3 Ch4 The Generation of Antigen Receptors 竹田潔
7 4月7日 4 Ch5 Antigen Presentation to T cells 村上正晃
8 4月7日 5 Ch5 Antigen Presentation to T cells 村上正晃
9 4月7日 6 Ch5 Antigen Presentation to T cells 村上正晃
10 4月11日 1 Ch6 Signaling through BCR & TCR 村上正晃
11 4月11日 2 Ch7 Development & Survival of Lymphocytes 村上正晃
12 4月11日 3 Ch7 Development & Survival of Lymphocytes 村上正晃
13 4月13日 1 Ch8 T cell-mediated Immunity 村上正晃
14 4月13日 2 Ch8 T cell-mediated Immunity 村上正晃
15 4月13日 3 Ch9 Humoral Immune Response 村上正晃
16 4月14日 4 Ch10 Dynamics of Adaptive Imminity 宮坂昌之
17 4月14日 5 Ch10 Dynamics of Adaptive Imminity 宮坂昌之
18 4月14日 6 Ch10 Dynamics of Adaptive Imminity 宮坂昌之
19 4月18日 1 Ch11 Mucosal Immune System 竹田潔
20 4月18日 2 Ch12 Failures of Host Defense Mechanisms 竹田潔
21 4月18日 3 Ch12 Failures of Host Defense Mechanisms 竹田潔
22 4月20日 1 Ch13 Allergy & Hypersensitivity 熊ノ郷淳
23 4月20日 2 Ch13 Allergy & Hypersensitivity 熊ノ郷淳
24 4月20日 3 Ch14 Autoimmunity & Transplantation 熊ノ郷淳
       
  Immunobiology (7th  edition)に沿って授業を進める  
第1時限: 9:00〜10:00
第2時限:10:10〜11:10
第3時限:11:20〜12:20
第4時限:13:30〜14:30
第5時限:14:40〜15:40
第6時限:15:50〜16:50
講義場所:医学部講義棟3階D講堂

 

5. 講義内容

免疫学

授業時間:(1)

担当:竹田

第1章:Basic Concepts of Immunology

免疫学の基礎概念


授業時間:(2)(3)

担当:竹田

第2章:Innate Immunity

自然免疫


授業時間:(4)(5)

担当:竹田

第3章:Antigen Recognition by TCR & BCR

TCRとBCRによる抗原認識


授業時間:(6)

担当:竹田

第4章:The Generation of Antigen Receptors

TCRとBCRの再構成


授業時間:(7)(8)(9)

担当:村上

第5章:Antigen Presentation to T cells

T細胞への抗原提示


授業時間:(10)

担当:村上

第6章:Signaling through BCR & TCR

TCRとBCRの信号伝達機構


授業時間:(11) (12)

担当:村上

第7章:Development & Survival of Lymphocytes

リンパ球の発生と生存


授業時間:(13)(14)

担当:村上

第8章:T cell-mediated Immunity

T細胞免疫

 

授業時間:(15)

担当:村上

第9章:Humoral Immune Response

B細胞免疫


授業時間:(16)(17)(18)

担当:宮坂

第10章:Dynamics of Adaptive Immunity

適応免疫のダイナミクス


授業時間:(19)

担当:竹田

第11章:Mucosal Immune System

粘膜免疫


授業時間:(20)(21)

担当:竹田

第12章:Failures of Host Defense Mechanism

宿主防御機構の破綻


授業時間:(22)(23)

担当:熊ノ郷

第13章:Allergy and Hypersensitivity

アレルギーと過敏反応


授業時間:(24)

担当:熊ノ郷

第14章:Autoimmunity and Transplantation

自己免疫と移植免疫


6. 教科書・参考書

Janeway’s Immunobiology, 7th Edition (Murphy et al), Garland Publishing, 2008.

7. 成績評価

免疫学の講義は8コマ(1コマ3時間、計24時間)行われるが、少なくとも5コマは出席すること。授業中に小テストを行い、その採点結果を合計して出席点(80点満点)とする。出席数不足の場合は最終試験を受けることができない。最終試験は筆記試験(120点満点)とし、出席点と併せて200点満点とする。追試験(合計120点未満)は1回のみ行う。最終成績は、総点を2でわり、100点満点とする。

ウイルス学・細菌学・寄生虫原虫学では、講義の出席をとり、実習レポートと伴に成績評価の要素とする。試験はウイルス学・細菌学・寄生虫原虫学について、それぞれ個別に行なう。 

感染症・免疫学全体の評点としては、細菌学、ウイルス学、寄生虫・原虫学、免疫学の成績(それぞれ100点満点)を最終的に合計して4で割り、算出する。

 
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