教授リレーエッセイ

ツインリサーチ(双生児研究) 附属ツインリサーチセンター 保健学専攻 生体情報科学講座(予防診断学) 岩谷 良則

附属ツインリサーチセンター 保健学専攻
保健学専攻 生体情報科学講座(予防診断学)
教授 岩谷 良則

平成27年9月24日から29日にかけて、アジアで初めての国際ツインリサーチ ワークショップと第4回国際双生児レジストリネットワーク会議を大阪大学で 開催しました。世界の主な双生児研究者が一堂に会し、双生児を対象に行う 研究の手法や新たな研究テーマについて活発な討議を行いました。

私たちは、平成21年4月に、ふたごの方を対象に研究を行うツインリサーチ センターを日本で最初に設置しました。そして6年半、国内外の研究機関と連携 しながら、未来の医療や社会を切り開くための先導的研究を行ってきましたが、 ようやく軌道に乗り出してきました。

ツインリサーチは「ヒトに関わる様々な謎を解き明かすための究極の研究 手法」で、特に「環境因子がヒトの疾病や行動、心理、性格などに及ぼす影響 の解明」に優れています。そしてこれらを解明すれば、疾病を予防し健全な社会 環境を整えることが可能になります。即ち、ツインリサーチは「健全で健康長寿 の社会を築くための切り札」であり、ふたごの方は「人類にとってかけがえの ない貴重な存在」なのです。

しかしツインリサーチには非常に手間暇がかかります。そこで、この大切な ツインリサーチを効率よく実施できるように、私は「双生児研究基盤を構築する プロジェクト」を企画立案し、平成23年4月よりスタートさせました。これは、 全国におられるふたごの方から様々な情報と生体試料をいただき、整理して 保存する事業です。そのため、様々な手段を用いて、全国のふたごの方に 私たちの取り組みに気づいていただき、ご協力いただけるように努めてきました。

それから、ツインリサーチのためだけではなく、ふたごの方にとって有用な 情報をお届けしたり、相互扶助を可能にする仕組みも作っています。そのひとつ が「ふたごフェスティバル」で、平成24年11月より毎年大阪大学で開催しています が、いずれは万博公園での開催を夢見ています。

このようにふたごの方に関する様々な取り組みを行っていますが、ふたごの 方には、自分たちが「人類にとってかけがえのない貴重な存在」であることに 是非気づいていただき、ふたごの方にしかできない「人類の夢を叶えるプロジェ クト」にご協力いただきたいと願っています。

簡単なアンケート調査など、いろいろな形でご協力いただいていますので、 ふたごの方には、まずはツインリサーチセンターにご登録いただき、できる 範囲で結構ですのでご協力いただくことができればと考えています。

「健全で健康長寿の社会を築く」ため、皆様方には、お知り合いのふたごの 方に大阪大学ツインリサーチセンターの取り組みをご紹介いただき登録をお勧めいただくことができましたら大変幸甚に存じます。

どうぞよろしくお願いいたします。